朝方の痛みと副腎皮質ホルモン
腱板という肩の筋肉が断裂して、その筋肉を縫合する手術を受けた60代男性です。
手術後5週間経っても夜中から朝方の痛みが治まらず、いつも不安感を訴えています。
元々別の理学療法士が担当しており、担当が休みの為、代わりに私がリハビリに入りました。
5週間経っても夜中から朝方の痛みが治まらないということで身体的な所で診ていくと、確かに夜間時の痛みが出そうな状態にはありました。
それにしても5週は長いと思い、関節や筋肉だけの問題ではないと思いました。
副腎から分泌される副腎皮質ホルモンというホルモンがありますが、、炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応など広範囲の生理学系に関わっているとされています。
副腎皮質ホルモンとは炎症を抑えよる作用があります。
整形外科医が炎症が強い関節などにステロイドの注射をうって炎症を抑えようとする治療がありますが、副腎皮質ホルモンとは天然のステロイドとなります。
夜中は分泌量が減ります。
副腎機能が低下していると夜中から朝方に痛みが出やすいです。
そして、副腎の機能をみるのに、腸骨筋を確認します。
やはり、腸骨筋の硬さがみられました。
反射点を治療することで、腸骨筋が緩みました。
次の日、朝方の痛みはほとんどなく寝れたとのことでした。
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