変形膝関節症の女性と夫との関係性
70代女性で、左膝の人工関節の手術をするために入院されている方です。
5年前に右膝も同様に変形性膝関節症の診断を受け、人工関節の置換術を施行されています。
元々は右膝から痛くなり、それをかばうように左膝が痛くなったという経過があります。
左膝の手術後10日目、患部の炎症も落ち着き痛みのコントロールが出来るようになっていましたが、その日は朝から膝が痛く曲げ伸ばしがし辛いとのことでした。
身体を診ていくと、膝周囲の炎症の状態は前日と比べてさほど変わりはないようでした。
しかし、太ももの筋肉の緊張が高いこと、横隔膜に硬さがあること、首の筋肉の緊張が高いことがわかりました。
太ももの筋肉は、膝蓋骨という膝のお皿に付着している筋肉で、それが膝に影響していると考えられました。
首の筋肉と横隔膜を緩めることで太ももの筋肉は緩み、膝の曲げ伸ばしでの痛みが軽減しました。
以前から首の筋肉、横隔膜の硬さは気になっていました。
エネルギー的に考えると、横隔膜の硬さは感情を抑えていると硬くなりやすく、首の硬さは感情表現などコミュニケーションを抑え込むと硬くなりやすいです。
それが気になり”何か感情を抑え込んでいることはないですか?”質問すると夫との関係性を話してくれました。
”私はバカだから何かいうたびに夫からいつもバカにされて夫には何も言えないんです。だから、私は体を張って働くしかなかったんです。”
と言われていました。
夫との関係性の中でこの方は自身の感情を押し殺し、そして感情表現もしなくなることで首、横隔膜の緊張を作っていたと考えられます。
そして、自己評価の低さから膝関節に症状が出現し、そして夫に対してエネルギーが過剰になっていて男性性を表す右側となり、はじめに右膝に症状が出現し、それをかばうように左膝に症状が出現したと考えられます。
また、肉体労働が多かったとのことで物理的な刺激も膝関節にかかっていたと考えられます。
その方の感情表現、生活習慣などにより身体的な症状とを結びつけることができます。
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