脳脊髄液
頭蓋骨の中には脳が納められています。
脳と頭蓋骨の間には硬膜という膜があります。
そして、脳と硬膜の間には脳脊髄液という液体があります。
つまり、硬膜が脳を覆っていて、その間を脳脊髄液で満たしています。
脳脊髄液とはどういう役割りがあるのかというと、脳への衝撃を緩衝したり、脳・脊髄の神経への栄養だったり、老廃物を流してくれたりと色々あります。
脳・脊髄の神経をいい状態に保つために、硬膜が膨らんだり閉じたりと自律的に動いて、脳脊髄液を循環させています。
その循環が滞ると神経系の機能が落ち、特に原因がないのにも関わらず、頭痛、めまい、肩凝り、腰痛などの症状が現れることがあります。
硬膜の動きというのは実は、頭蓋骨を通じて感じる事が出来ます。
頭蓋骨は約23個の骨からなり、縫合といわれるそのつなぎ目は僅かに動きます。
頭蓋骨にそっと手を触れ、動きに意識を向けていると、ふわ〜っと膨らみ、閉じていく感覚がわかります。
この頭蓋骨の動きは様々な理由で硬くなると言われています。
その1つがストレスです。
ストレスがかかると自律神経系のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすいです。
交感神経とは、身体のが興奮している状態なので筋肉がこわばり緊張しています。
また、ストレスによるくい縛りなど起きやすく顔面の筋肉も硬くなります。
すると、顔面・頭の筋肉も硬くなるので、頭蓋骨の動きが制限され硬膜の動きも硬くなります。
硬膜の硬さにより、自然治癒力が低下します。
自然治癒力の低下により、身体の恒常性(体内の状態を一定に保ち続けようとすること)が保たれず、様々な不定愁訴を訴えます。
病院に行って、レントゲン、MRIを撮っても異常なしと診断されても腰痛、肩凝りが続く人は、頭蓋骨の硬さが原因かもしれません。
この西洋医学では、頭蓋骨のつなぎ目は全く動かないとされているので、医者の中にこの頭蓋骨の動きの存在を知っている人はほとんどいないからです。
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